2011-11-22
老いらくの恋
仕事や家庭を中心に生きてきた人が、生まれてから今まで過ごしてきた時間よりも未来の時間が少ないと感じた時、ふと自分の足跡を辿るものかもしれない。
仕事もあり、家庭もあり、多少なり生活できる程度のお金もある。
このまま何事もなくそつなく進めば、85点くらいは付けられる人生かもしれない。
でも何かが満たされない。
理性で現状を割り出しても満たされることのない心。
それは30代半ば頃から感じていた。
けれど忙しい毎日に自分を振返る時間はなかった。
40代になると冬にしか見れない景色に心が揺れた。
毎朝、事務所に向かう途中で陸橋を越える。
その時、遠くの山々がはっきりと見える。
もちろん他の季節でも見えないだけで存在するはずの景色だけど、まだまだ見えない真実があることについて深く考えるようになった。
秋の夕暮れ、夕陽がやけに輝いて見えた。
夕陽には沈む前の美しさがある。
輝く太陽にも負けないほど、赤々と燃える炎のような夕陽に熱情を感じた。
そんなことを思うようになってからと言うもの、一生満たされることのない残り15%が85%より大きな数字に思えてきた。
だけど大抵の人は、そのことを打ち明けないし行動に移さないまま過ごすものかもしれないね。
もちろん私も出会えた相手が先生でなければ、胸のうちを語ることはなかった。
今思うと恋をしたいと思い描いて出会えた相手ではなかったからこそ、ありのままを話せたのかもしれない。
毎晩のメールで自分のことを話した。
子供の話でもなく、仕事の話でもない…一人の人間として思う様々なことを話した。
あのね、私ね… 私はね…、私ってね…。
私は何十年も自分自身のことを話したことがなかったことに気が付いた。
きっと私が私でなくても良いのではないか?と思っていたのかもしれない。
老いていく切なさを打ち消すものがあるとしたら、それは恋かもしれない。
老若男女、恋に方程式はなく、周囲から見ればこれほど愚かに見えるものはないと思う。
それでも人は、どこかで真実を貫きていたいと思うものなんだよね。
美月
最後まで読んでくれてありがとう
にほんブログ村 人生最後の恋 FC2大人の恋愛 人気ブログランキング 不倫愛
仕事もあり、家庭もあり、多少なり生活できる程度のお金もある。
このまま何事もなくそつなく進めば、85点くらいは付けられる人生かもしれない。
でも何かが満たされない。
理性で現状を割り出しても満たされることのない心。
それは30代半ば頃から感じていた。
けれど忙しい毎日に自分を振返る時間はなかった。
40代になると冬にしか見れない景色に心が揺れた。
毎朝、事務所に向かう途中で陸橋を越える。
その時、遠くの山々がはっきりと見える。
もちろん他の季節でも見えないだけで存在するはずの景色だけど、まだまだ見えない真実があることについて深く考えるようになった。
秋の夕暮れ、夕陽がやけに輝いて見えた。
夕陽には沈む前の美しさがある。
輝く太陽にも負けないほど、赤々と燃える炎のような夕陽に熱情を感じた。
そんなことを思うようになってからと言うもの、一生満たされることのない残り15%が85%より大きな数字に思えてきた。
だけど大抵の人は、そのことを打ち明けないし行動に移さないまま過ごすものかもしれないね。
もちろん私も出会えた相手が先生でなければ、胸のうちを語ることはなかった。
今思うと恋をしたいと思い描いて出会えた相手ではなかったからこそ、ありのままを話せたのかもしれない。
毎晩のメールで自分のことを話した。
子供の話でもなく、仕事の話でもない…一人の人間として思う様々なことを話した。
あのね、私ね… 私はね…、私ってね…。
私は何十年も自分自身のことを話したことがなかったことに気が付いた。
きっと私が私でなくても良いのではないか?と思っていたのかもしれない。
老いていく切なさを打ち消すものがあるとしたら、それは恋かもしれない。
老若男女、恋に方程式はなく、周囲から見ればこれほど愚かに見えるものはないと思う。
それでも人は、どこかで真実を貫きていたいと思うものなんだよね。
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