2ntブログ
2011-06-20

父の日の思い出

昨日は父の日でしたね。
どこのご家庭でも、それぞれの父の日があったと思う。

私は八十歳になる父と、初めて二人だけの父の日をゆっくり過ごした。

本来なら嫁である私は、嫁ぎ先で義父の日を迎えるべきかもしれない。
毎年そうしてきたけれど、もうそろそろ好きなことをしてもいいような気がして、父と二人の時間を優先させてもらった。

たとえ世間の理屈が正しいとしても、大好きな人と過ごせる時間に限りがあるなら、自分らしくありたいと思う。
体裁を繕うだけに懸命に生きたところで、他人からの評価と自己評価に人生の違いがあるなら、せめて小さな我侭をつきたいと昨日の私は思った。

それでも父に「行っていいか?」と聞いてみなくては、訪れることもできない。
いつも「行く」というと、「来るな」という。
「こちらに来る時間があるのなら、自分のために使え」と父は言う。

父には嫁ぎ先を優先しろと、ずっと言われて続けてきた。
嫁に出した娘は、その家の者となるのだから、実家など葬式の時に戻ればいいと…。
でも昨日、父は何一つお小言を言わず「ああ、待ってるよ」とだけ言ってくれた。

半年振りに見る父は、少しだけ老いて見えたけど、それでも変わらず生きる気力に満ちていた。
私の話す世間話など面白くない様子で、新しい事をよく知る父に感心させられることばかりだった。

それにしても八十歳にしてトヨタのプログレに車を買い替えていたし、アクセルの踏み込みが柔らかいトヨタ車は前に走るにはスムーズでいいけど、駐車する際のバックは危険だと指摘していたし…。

世相を語るも老いた爺の粋を超えていて、常に父の語る言葉は、だからこうするべきだと自分の意見を最大限に発揮する性質があったけれど、それに輪をかけて年寄り批判をしていた。

自分が老いたからわかることもあるらしく、若者を批判する前にまず自分達を批判するべきだと豪語していたよ。

これだから父には老人友達が居ないのも良くわかるけれど、年寄りを高級ブランド扱いにして、えばった顔した生きる屍が嫌いらしい(笑)
 
父は文句は人一倍言うけれど、愚痴は言わない人。
本当なら四度死んでいるはずの人間は逞しく、生きることに誰よりも貪欲だった。

夜遅く家に戻ると、先生からのメールにも父の日の様子が書かれていた。
息子さん達からそれぞれ先生の好きな物を送られ嬉しい様子が書かれていた。

自分の好きな物を知っていてくれる喜びは、プレゼント以上のものだろうね。
きっと息子さん達は、お母さんに相談したんだろうなぁo(^-^)o

私は先生の奥様と息子さん達の和やかな会話が浮かんできて、素敵な家族だなぁ~と率直に感じることができた。
先生の過ごした穏やかな時間を羨むことなく妬むことなく、先生が幸せで良かったと、心からそう思うことができて、なんだか私まで幸せな気持ちになった。

普段、誰よりヤキモチ妬きだけど、私は父に逢えて心満たされていたのかもしれないなぁ~。

人は愛されることで優しくなれるし、愛する人がいるだけで強くなれる。
この年になって、愛に感動できる人生はとても素晴らしいと思ったよ。

昔、母ばかり優先する父にヤキモチを妬いたことが多々あった。
でも私がヤキモチを妬いた相手は、父でも母にでもなかったのだと昨夜遅くにわかった。

父と母…
私が二人に愛されていることに自信が持てなかったのは、誰より私が自分を嫌いだったからだと思う。

二人だけの夕ご飯を食べながら、父が嬉しそうにお酒を飲んでいた。
そして遠い昔のことを、網戸越しにチカチカ光るオレンジ色のネオンを観ながら聞かされた。
 
「お前の眼は、イタズラする時が一番、輝いていたからなぁ…」
だから悪さするとわかっていても、大概のことでは文句が言えなかったと…(*^^)v

えへへ!なぁ~んだ、そうだったのかぁ~、それだけのことだったんだね。

なぜ?父にだけはすぐに嘘がバレるのかと思っていたら、事実を知られていた訳ではく、私の目を見て鎌をかけられていただけだったのかと思うと、あれこれと昔の悪さを思い出せば堪らなく可笑しくて、一人帰る首都高速を爆走しながら大笑いしちゃった。

あれ?先生に嘘がバレるのもきっと同じ理由なのかな…???
思えば嘘なんて、普段からちゃんと相手の目を見ていればわかることなんだね。

それなら嘘がバレた人が幸せなのかなぁ…(笑)
ううん…違うよね。
嘘など付かず、ありのままの姿で愛し愛されることで人の心は安らげるんだよね。
美月
   
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tag : 父の日

2011-06-20

夢と女と男

夢を捨てずに生きていきたい・・・

愛する人がそう言った。

正面向かって夢を映像化する先生の後ろから、私は先生と夢を重ねて見ている。

男の後ろを女が歩く…。

男が理想とする貞淑で慎ましい女性像かもしれない。

と思っているうちは、男も女もまだまだ未熟者のような気がする。

男性は闘う生き物だから、女は愛する男の傷つく姿も見て耐えなければならない。

互いに痛み苦しみながらも、男が後ろに下がれば女にぶつかる。

そして後退する先に崖があれば、女が先に地に堕ちる。

「俺について来いっ!」

と言える男が少なくなったのは、優しい男が増えたのではなく、夢と女と心中する覚悟ができないからかな。

二人仲良く手を繋いで歩く道のりは楽しいかもしれないけれど、それでは男が下ったことに気付けない。

男が戦うことから逃げてしまえば、女がその代わりを務めなくてはならないのだから、女は男を必要としなくなってしまうよね。

今の社会を見ていると、ふと!そんな気がする。

愛する男を支える女は、時に母のように厳しく残酷に思うかもしれないけれど、心殺して涙を隠す女の痛みをわかってくれる相手なら、女はどこまでも男に尽くし通せるものだと思う。

優しさと曖昧さを履き違えてしまえば、必ず転ぶのは世の常で、女も男に着いて行く気があるのなら、自分の腹に短刀を突き付け、男の後ろを歩く覚悟が必要になるよね。

少し厳しい言葉かもしれないけれど、愛も夢も命を賭けるに相応しい出題。

どう解くかは、○○○次第です。

さて…あなたは○○○に何を当て嵌めますか?美月

追伸…
金曜日、馴染みのおでん屋のお母さんの一言に感銘を受け記事を書きました。
「どんなことがあっても、好きな男のすることに黙って着いて行くのが女の務めでしょ!」

お母さんの鶴の一声を聞いた先生は、すくっと椅子から立ち上がり、「そうだ、そうだ!」とまるで子供が駄菓子屋で一等くじを引いたみたいに、それはそれは嬉しそうに同感していました(笑)

まったく、この店の人達は…私を落として喜んでいるのだから、腕と味と良いけど性格悪っ(^_^;) 

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美月

Author:美月
今年の夏で49歳になります。
月日の経つのは早いもので、不倫愛歴七年目を迎えました。この出会いに感謝して、灰になるまで恋を…と願っています。

幼い頃から月に心惹かれ、今では月が心を映す鏡となっています。こんな月マニアの私の為に、愛する人が「美月」と名づけてくれました。いつまでも大切に使っていきたいと思います。

ようこそ…
「灰になるまで恋を…」にお越しくださいましてありがとうございます。当ブログは不倫愛・性に纏わる内容が含まれております。18才未満の方、不倫、性的内容を好ましく思われない方の入場は、ご遠慮願います
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