2011-12-25
今だから語れる恋もある
昨夜の先生のメールには、『男はつらいよ』を観て泣けたと書かれてあった。
『寅次郎相会い傘』
マドンナ役は浅岡ルリ子扮するリリー。
土佐周りをしながら場末のキャバレーで聞いてもらえない歌を唄う女性です。
リリーは寅さんが憧れを抱いた他のマドンナとは違う、まるで同志のような関係だったのだろうね。
二人だから分かり合えること、二人しか理解できない苦しみや喜びを共有できる唯一の存在だったからこそ、その絆は固く結ばれていったのだろうと思う。
寅さんは、妹のさくら、そしてとらやの家族といつでも温かく迎えてくれる人達がいるけれど、「家庭」という漠然とした幸福世界では、決して満たされることのない孤独を持っていたのだろうね。
懸命に働く人びとを「労働者諸君」と呼んでしまうのも哀れみではない。
そうでありながら、中流階級や上流階級の目指す人びとに、幸福を持ち物で定義しようとする考えに反発をするんだよね。
昔、お盆と正月といえば寅さんだった。
映画館で寅さんを観たことはなく、きっとTVで新作を見ることは無かった時代だったかもしれない。
それでもマドンナ役に選らばれる女優さんは、どの人もマドンナという言葉がぴったりの美しい人ばかりだった。
だけど初めてリリーが登場する「寅次郎忘れな草」を観た時は、子供ながらに訳もわからず泣けてきた。
そしてその時のリリーの言葉が、いつしか私の言葉になっていったのかもしれない。
何百ぺんも惚れて、何百ぺんも振られてみたいわ・・・。
惚れられたいんじゃないのよ、惚れたいの。
そりゃぁ色んな男と付き合ってきたわよ。
でもね、心から惚れた事なんて一度もないのよ。
一生に一度でいい、一人の男に死ぬほど惚れて惚れて惚れ抜いてみたいわ。
振られたっていいの。 振られて首くくって死んだって、あたしそれでも満足よ。
リリーは寅さんと出会って、「私の初恋の人、寅さんじゃないかしらね…」と言った。
今だから…、リリーの気持ちが痛いほどわかる年になった。
美月
最後まで読んでくれてありがとう
にほんブログ村 人生最後の恋 FC2大人の恋愛 人気ブログランキング 不倫愛
『寅次郎相会い傘』
マドンナ役は浅岡ルリ子扮するリリー。
土佐周りをしながら場末のキャバレーで聞いてもらえない歌を唄う女性です。
リリーは寅さんが憧れを抱いた他のマドンナとは違う、まるで同志のような関係だったのだろうね。
二人だから分かり合えること、二人しか理解できない苦しみや喜びを共有できる唯一の存在だったからこそ、その絆は固く結ばれていったのだろうと思う。
寅さんは、妹のさくら、そしてとらやの家族といつでも温かく迎えてくれる人達がいるけれど、「家庭」という漠然とした幸福世界では、決して満たされることのない孤独を持っていたのだろうね。
懸命に働く人びとを「労働者諸君」と呼んでしまうのも哀れみではない。
そうでありながら、中流階級や上流階級の目指す人びとに、幸福を持ち物で定義しようとする考えに反発をするんだよね。
昔、お盆と正月といえば寅さんだった。
映画館で寅さんを観たことはなく、きっとTVで新作を見ることは無かった時代だったかもしれない。
それでもマドンナ役に選らばれる女優さんは、どの人もマドンナという言葉がぴったりの美しい人ばかりだった。
だけど初めてリリーが登場する「寅次郎忘れな草」を観た時は、子供ながらに訳もわからず泣けてきた。
そしてその時のリリーの言葉が、いつしか私の言葉になっていったのかもしれない。
何百ぺんも惚れて、何百ぺんも振られてみたいわ・・・。
惚れられたいんじゃないのよ、惚れたいの。
そりゃぁ色んな男と付き合ってきたわよ。
でもね、心から惚れた事なんて一度もないのよ。
一生に一度でいい、一人の男に死ぬほど惚れて惚れて惚れ抜いてみたいわ。
振られたっていいの。 振られて首くくって死んだって、あたしそれでも満足よ。
リリーは寅さんと出会って、「私の初恋の人、寅さんじゃないかしらね…」と言った。
今だから…、リリーの気持ちが痛いほどわかる年になった。
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