2012-06-20
先生に逢いに行きました
しばらく振りの更新です。
ブログを書かない間には色々なことがありました。
3週間苦楽を共にしたムクドリのムックが突然死んでしまいました。
ううん、突然ではないのだと思います。
野鳥は自然界に残れなければ、その時点で寿命が尽きているのかもしれません。
それならばなおさら、小さな命が尽きる最期の時まで一緒にいたいと思いました。
仕事の合間を見つけて(いやいやサボりです)三時間置きの餌やりも苦ではありませんでした。
色々なことを人から聞き、そして調べ、私に出来る限りのことはしたつもりですが、短い時間では専門家の域まで達してはいなかったと思います。
全てムックに良かれと思いしたことも、その選択肢に誤りがあったのではないか?
あれこれと後悔ばかり探してしまおうとする日々でした。
現実を受け入れることが怖くて、ムックの居ない悲しみや寂しさを忘れようとしていたのかもしれません。
鳥の突然死はよくあることのようです。
でも突然なのではなく、群れて生きる物たちは最後まで弱った姿を見せないらしいのです。
なぜってね、弱っているのを仲間に悟られると、群れからはじき出されて外敵に襲われることになるからだそうです。
それが鳥の習性かもしれないけれど、自分の弱さを隠す為に全てのエネルギーを使い果たして死んでしまうなんて悲しいことだと思いました。
けれど私の肩の上でこっくりこっくりと舟を漕ぎながら甘えて眠るムックは、とても幸せそうに見えました。
この愛おしい姿をいつまでも見つめていたい…。
そう思いながら、毎日を過ごしていました。
激しい衰弱の為に立つことさえできなかったムックが、私に置いていかれまいと必死になって小さな足を急がしちょこちょこ動かし、一生懸命後を着いてくる。
その姿があまりにも健気で、そして何よりも愛おしくて堪らなかった。
「ムック、おいで…」と手招きした瞬間、ムックは生まれて初めて宙を飛び、そして私の腕に止まって楽しそうに唄った。
ムックの為に用意した籠の中の止まり木には、まだ止まることができなかったのにね。
おっかなびっくりで尻込みしながらも水の音に興味を持ち、初めて独りで水浴びをした時の誇らしげな顔は忘れられない。
ムック、いつも一緒にご飯を食べていたから独りぼっちは寂しいよ。
「もっと頂戴」と催促するムックの居ない部屋は、今は風の音だけしか聞こえない。
耳元で散々自分勝手なお喋りをして、ふと静かになったと思ったらいつしか気持ち良さそうに眠っているムックが愛おしくて傍を離れることができなかった。
私はムックの止まり木だったのかもしれないね。
巣立ちとは違う、あの世への旅たちを迎える日までとなってしまったけれど・・・。
朝、日の出と共に鳴き叫び、何千回の「おはよう」を告げてくれたね。
九官鳥の餌は不味かったでしょ・・・捻くれた顔して食べていたもんね。
大好きなミルワームをお腹いっぱい食べさせてあげればよかったね。
あのね、意地悪したわけじゃないんだよ。
ムックと少しでも長く一緒にいたかったから我慢させちゃったけど、買い占めたミルワームのケースを見るたびに胸が痛くなる。
だけどムックは居ないんだよね、もう他の子に分けてあげてもいいよね・・・。
まだ幼い体で病を患い、共に過ごした家族と離れ離れとなり、冷たい雨に濡れ落ちて震えてた。
観たこともない外敵に襲われながらも、命ある限り生き続けようとしたムックに沢山のことを教えられました。
昨日、先生に逢いに行きました。
雨の中、街中で二つの傘を並べて歩くのはとても困難で前と後ろに分かれて歩きました。
普段から歩みの速い先生が、時折後ろを振返り私の姿を見つけてくれる。
ムックのことをあれこれ話そうと思っていたけれど、先生の顔を見ていたら必要のないことだと思いました。
猛烈な台風の真っ只中、逢瀬を決行してしまうワイルドな先生ですが、誰よりも繊細で優しい心の持ち主だと思います。
「ムックはお前と暮らせて幸せだった」と先生が言ってくれました。
それ以上に、私はムックに沢山の幸せをもらっていたのだと気付きました。
年を取って感性は鈍化するけど、いつまでも慈しむ心を失ってはいけない。
全てのものが我々を助けてくれている。
哀しみも多いけど、小さきものを無視して生きたくない。
辛いけど、小さき命から遠ざかって生きるのは卑怯だ。
だから、哀しいけど、もっと愛情を注ぎ込まなければいけない。
愛することを恐れてはいけない
先生のこの言葉で救われました。
私は先生に出会えて幸せです。
愛する者を失う悲しみは海よりも深く、だからといって愛せないのは切なすぎる。
愛さずにいられない衝動を無情なまでに掻き消して守るものなど何もない。
美月
にほんブログ村 人生最後の恋 FC2大人の恋愛 人気ブログランキング 不倫愛
ブログを書かない間には色々なことがありました。
3週間苦楽を共にしたムクドリのムックが突然死んでしまいました。
ううん、突然ではないのだと思います。
野鳥は自然界に残れなければ、その時点で寿命が尽きているのかもしれません。
それならばなおさら、小さな命が尽きる最期の時まで一緒にいたいと思いました。
仕事の合間を見つけて(いやいやサボりです)三時間置きの餌やりも苦ではありませんでした。
色々なことを人から聞き、そして調べ、私に出来る限りのことはしたつもりですが、短い時間では専門家の域まで達してはいなかったと思います。
全てムックに良かれと思いしたことも、その選択肢に誤りがあったのではないか?
あれこれと後悔ばかり探してしまおうとする日々でした。
現実を受け入れることが怖くて、ムックの居ない悲しみや寂しさを忘れようとしていたのかもしれません。
鳥の突然死はよくあることのようです。
でも突然なのではなく、群れて生きる物たちは最後まで弱った姿を見せないらしいのです。
なぜってね、弱っているのを仲間に悟られると、群れからはじき出されて外敵に襲われることになるからだそうです。
それが鳥の習性かもしれないけれど、自分の弱さを隠す為に全てのエネルギーを使い果たして死んでしまうなんて悲しいことだと思いました。
けれど私の肩の上でこっくりこっくりと舟を漕ぎながら甘えて眠るムックは、とても幸せそうに見えました。
この愛おしい姿をいつまでも見つめていたい…。
そう思いながら、毎日を過ごしていました。
激しい衰弱の為に立つことさえできなかったムックが、私に置いていかれまいと必死になって小さな足を急がしちょこちょこ動かし、一生懸命後を着いてくる。
その姿があまりにも健気で、そして何よりも愛おしくて堪らなかった。
「ムック、おいで…」と手招きした瞬間、ムックは生まれて初めて宙を飛び、そして私の腕に止まって楽しそうに唄った。
ムックの為に用意した籠の中の止まり木には、まだ止まることができなかったのにね。
おっかなびっくりで尻込みしながらも水の音に興味を持ち、初めて独りで水浴びをした時の誇らしげな顔は忘れられない。
ムック、いつも一緒にご飯を食べていたから独りぼっちは寂しいよ。
「もっと頂戴」と催促するムックの居ない部屋は、今は風の音だけしか聞こえない。
耳元で散々自分勝手なお喋りをして、ふと静かになったと思ったらいつしか気持ち良さそうに眠っているムックが愛おしくて傍を離れることができなかった。
私はムックの止まり木だったのかもしれないね。
巣立ちとは違う、あの世への旅たちを迎える日までとなってしまったけれど・・・。
朝、日の出と共に鳴き叫び、何千回の「おはよう」を告げてくれたね。
九官鳥の餌は不味かったでしょ・・・捻くれた顔して食べていたもんね。
大好きなミルワームをお腹いっぱい食べさせてあげればよかったね。
あのね、意地悪したわけじゃないんだよ。
ムックと少しでも長く一緒にいたかったから我慢させちゃったけど、買い占めたミルワームのケースを見るたびに胸が痛くなる。
だけどムックは居ないんだよね、もう他の子に分けてあげてもいいよね・・・。
まだ幼い体で病を患い、共に過ごした家族と離れ離れとなり、冷たい雨に濡れ落ちて震えてた。
観たこともない外敵に襲われながらも、命ある限り生き続けようとしたムックに沢山のことを教えられました。
昨日、先生に逢いに行きました。
雨の中、街中で二つの傘を並べて歩くのはとても困難で前と後ろに分かれて歩きました。
普段から歩みの速い先生が、時折後ろを振返り私の姿を見つけてくれる。
ムックのことをあれこれ話そうと思っていたけれど、先生の顔を見ていたら必要のないことだと思いました。
猛烈な台風の真っ只中、逢瀬を決行してしまうワイルドな先生ですが、誰よりも繊細で優しい心の持ち主だと思います。
「ムックはお前と暮らせて幸せだった」と先生が言ってくれました。
それ以上に、私はムックに沢山の幸せをもらっていたのだと気付きました。
年を取って感性は鈍化するけど、いつまでも慈しむ心を失ってはいけない。
全てのものが我々を助けてくれている。
哀しみも多いけど、小さきものを無視して生きたくない。
辛いけど、小さき命から遠ざかって生きるのは卑怯だ。
だから、哀しいけど、もっと愛情を注ぎ込まなければいけない。
愛することを恐れてはいけない
先生のこの言葉で救われました。
私は先生に出会えて幸せです。
愛する者を失う悲しみは海よりも深く、だからといって愛せないのは切なすぎる。
愛さずにいられない衝動を無情なまでに掻き消して守るものなど何もない。
美月
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